「琴線に触れる」という表現は、心を深く動かす感動的な瞬間を指す言葉です。
この言葉は、弦楽器の「琴」の弦が震える様子に由来しており、感動的な出来事や言葉が心に響くことを意味します。
映画や音楽、芸術作品に触れるときなど、私たちが感動を覚える瞬間に使われることが多いこの表現。
今回は、その「琴線に触れる」の意味や適切な使い方について詳しく解説します。
実際の例文を通して、この言葉の正しい使い方を理解し、日常生活でも上手に活用できるようになるでしょう。
「琴線に触れる」とはどんな意味?
「琴線に触れる」という表現は、心の深い部分に触れるような感動を意味します。
この言葉は、弦楽器の「琴」の弦が震える様子を引き合いに出し、感動的な出来事や言葉が心に響く様子を表します。
例えば、「その映画のシーンが心の琴線に触れた」といった使い方をします。
「琴線に触れる」という言葉を使うときの注意点とは?よくある誤用について
「琴線に触れる」の使い方には、いくつか注意すべき点があります。以下の2つを確認しましょう。
(1)主語に注意
「琴線に触れる」を使う際は、感動を与えるものや言葉が主語になります。自分が感動した場合に「私が琴線に触れた」と言うことはありません。正しい表現に修正する必要があります。
【誤例】
その本を読んで、私は琴線に触れた。
→正しくは「その本は私の琴線に触れた」となります。感動を与えたのは「その本」だからです。
(2)「怒らせる」とは違う
「琴線に触れる」と「逆鱗に触れる」を混同しやすいですが、意味は異なります。「逆鱗に触れる」は目上の人を激しく怒らせる意味で、語源や使い方もまったく異なりますので注意が必要です。
「琴線に触れる」を使用した例文を紹介
「琴線に触れる」を使った例文をいくつかご紹介します。
- その絵画は私の心に深く響く素晴らしい作品でした。
- 先輩の言葉が部員たちの心に強く響きました。
- 彼の演説は私の心の琴線に触れ、感動で胸がいっぱいになった。
- あの映画のラストシーンは、観客全員の琴線に触れる瞬間だった。
- 彼女の手紙には、私の琴線に触れるような温かい言葉が綴られていた。
- あの音楽のメロディーは、長い間心に残り、いつも琴線に触れ続ける。
- この詩を読んだとき、私の心の琴線に触れ、しばらく言葉を失った。
- そのセリフが胸に響き、涙が止まらなかった。
「琴線に触れる」の反対の意味を持つ言葉は?対義語を紹介
「琴線に触れる」の反対の意味を持つ表現をご紹介します。
(1)「興味を失う」
「興味を失う」は、関心がなくなり、興奮や感動を感じなくなることを意味します。
【例文】
・彼の無責任な態度を見て、すっかり興味を失った。
(2)「冷める」
「冷める」は、気持ちや興味が失われることを表します。
【例文】
・彼女の話を聞いていたが、途中で冷めてしまった。
こうした言葉は感情の変化に関わるもので、使う場面に注意が必要です。
まとめ
「琴線に触れる」という表現は、心に深く響く感動的な出来事や言葉を指し、弦楽器の「琴」の弦が震える様子に例えられています。
この言葉を使う際は、感動を与えたものや言葉が主語となることに注意し、自分が感動した場合には誤用を避けるようにしましょう。
また、「琴線に触れる」と「逆鱗に触れる」の意味の違いにも気をつけ、混同しないようにしましょう。
日常会話や文章の中で感動を表現する際には、「琴線に触れる」をうまく活用し、心に響いた出来事や言葉を伝えることができます。
正しい使い方を意識し、感動の気持ちを適切に表現しましょう。
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